CES 2018の記事とりまとめ

CESに行けなかったので行ったつもりになるため、記事をまとめ読み。実際に行くより多くの情報量を目指して。

家電の見本市といいつつ、自動運転関連の記事が多いですよねー。

全般

itpro.nikkeibp.co.jp

この記事がいちばん良くまとめられている記事だと思ったので、要約します。

 

1)CESと縁のなかった企業が入ってきた

「家電の展示会」であったCESに他業界からも参入しテーマが拡大している。自動車業界が顕著ですが、金融業が自社のビッグデータを活用したアプリケーションを開発したり、美容業界がIoTデバイスを開発するなど新しい取り組みがみられる。

2)「モノのロングテール」への対抗策が見え始めた

「モノのロングテール」は、米国のメディア「WIRED」編集長のクリス・アンダーソン氏が10年前に著した書の中で、製造業のすそ野が拡大し、製品が多様化する傾向を表現したものだ。新製品の開発において、スピードに勝るスタートアップ企業に対して既存企業が苦戦を強いられるというのが、この10年の傾向だった。

今回のCESでは大手企業ならではの新しいプラットフォーム戦略を描き、その上でのコンセプト製品を多く発表している。トヨタの多目的自動車「e-Palette」や、ソニーがセンサーとAI,ロボティクスを組みあせた製品を今後投入すると発表するなど。

3)「国対抗のイノベーション競争」があおられる

基調講演では各国のイノベーションに対する評価のランキングが発表された。

このランキングで日本は、調査対象39地域(38カ国とEU)中、25位だった。指標の12項目をみると、研究開発投資や自動運転で評価が高かったものの、税制やカーシェアでは最低評価だった。ちなみに、上位5カ国はフィンランド、英国、オーストラリア、スウェーデン、米国となっている。

現在各社が開発競争をしている自動運転車は最初の導入先として、個人ではなくカーシェア・ライドシェア用が有力視されているので、日本のカーシェアに対する推進度が低いと、それだけ自動運転の普及が遅れるという見方もできる。

4)音声周辺技術から目が離せない

昨年のCESでアマゾンがAlexa対応製品が続々と発表されたのに対し、今年はGoogleアシスタントも対抗。音声インタフェースが一般的になる日も近いとのこと。

フランスのコンサルティング企業であるキャップジェミニは2018年1月、米国、英国、仏国、独国の5000人を対象にした調査結果を公表、その中で「約24%がWebサイトよりも音声アシスタントをより多く使用、今後3年間でこの数字は40%まで上昇する」としている。既に一定数のユーザーは、コンピュータと対話することが当たり前になっている。2018年は、多くの企業が自社製品やサービスにおける音声インタフェースの設計に取り組むことになりそうだ

5)エコシステムの構築を促す「ハードウエアのオープン化」が始まる

日本のIoTスタートアップ「TiNK」はソフトウェア制御できる鍵を開発し、民泊やシェアサイクルなどの自社サービスに「鍵」を組み込むことが可能にしている。

同社は、今回のCES 2018の出展に合わせて、室内機(シリンダー)と室外機(操作部)2台と専用ソフトウエアで構成されるデベロッパー向け開発キット「TiNK DVK(Developer Version Kit)」を発表した。この開発キットを使うことにより、外部企業でも同製品を活用した各種サービスを開発できるようになる。

 

jp.techcrunch.com

 家電の展示会でまさかの停電。しかし企業によってはアピールの機会にも。

この停電で被った被害の程度は出展者によって異なる。バッテリー駆動のTeslaのブースは停電によっていっそう目立つことになったようだ。Intelブースでアトラクションに登場した女性ミュージシャンは停電にもかかわらずバイオリンを演奏して大受けだった。

自動車関連

www.businessinsider.jp

ヴァレオによる雨の中の自動運転、日立の自動駐車。NVIDIAのカンファレンスのゲストにVWのCEOが登場。トヨタは電気自動車プラットフォーム「e-Pallette」を発表。中国ではバイドゥを中心に自動運転の連合が形成されつつある。

自動車メーカーでは、フォードやダイムラーに加えて、第一汽車を始めとする中国の大手メーカーが続々と名を連ねる。デルファイ、コンティネンタル、ボッシュ、ZFといった大手サプライヤーはもちろん、NVIDIAインテルマイクロソフトなどのIT企業も加わっている。

 

japan.cnet.com

 自動運転に加えてAI音声アシスタントや自動車の電化などの技術も。

www.nikkei.com

CESでの自動運転車開発競争をめぐる企業間の合従連衡の様子。自動運転技術(センサー、SoC、ソフトウェア)を統合して自動運転車を実現し、UberLyftや滴滴といった企業へ自動運転車を供給するというのが開発競争の全貌の模様。

くしくも11日、ゼネラル・モーターズ(GM)がライドシェアを想定した自動運転車を19年に量産化すると発表した。GMは買収したクルーズという米ベンチャー企業のシステムを使っている。仮に滴滴やウーバーがGMの車を採用すれば、GMもまたプラットフォームとしてグーグルなどと並ぶ存在になる。

car.watch.impress.co.jp

日産は脳波を測定して運転支援をするシステムをデモンストレーション。

car.watch.impress.co.jp

 トヨタのAIでしゃべる自動車。動画が未来感あって面白い。

car.watch.impress.co.jp

ブラックベリーQNX技術を発展させ車載コンピューター向けOSを開発。ハイパーバイザー型でメータークラスター用OSと自動車情報システム用OSをパラレルで起動できる。

今回のCESでは、新たに中国のBaidu(バイドゥ、中国のソフトウェアベンダ、中国版Googleのような企業)とコネクテッドカーや自動運転技術の開発で提携することが発表されたほか、同社ブースでQNXのハイパーバイザーを利用して、1つのSoC上で複数のOSを相互に影響を及ぼさない形で実行するデモを行なった。

日本企業

itpro.nikkeibp.co.jp

www.phileweb.com

aiboや車載用イメージングセンサー、8K用映像プロセッサーなど。

av.watch.impress.co.jp

車載関連を中心としたB2Bがメイン。ハードとソフトの両方を扱ってきた経緯から「ソリューション」に強みを持っていることを強調。

 メカが主体となるクルマメーカーが、ソリューションの部分までは手が回らない。我々とのパートナーシップの上で、クルマが成り立っている現状を考えれば、ここは差別化領域になりうる。ただ、テスラのようなクルマメーカーばかりになると仕事がなくなる。そのときには、パナソニックは新たな仕事を考えなくてはならないだろう

 

car.watch.impress.co.jp

衛星・高精細3D地図の技術を活用した自動車関連システムをアピール。

 

car.watch.impress.co.jp

自動運転のデモ走行車を使って自動運転用の車載コンピューターユニットとソフトウェア開発キットをアピール。

ガジェット・家電

kaden.watch.impress.co.jp

日本企業以外としては、LGはすべての家電にAIを搭載する狙い。Samsungは独自のAIアシスタントを中心としたスマートホームをアピール。また中国企業に勢いあり。

今年のCESは、3,900社が出展した中で、中国企業が1,700社を占めたという。

以下はCES 2018に登場したおもしろガジェット

wired.jp

k-tai.watch.impress.co.jp

japanese.engadget.com

VR

www.watch.impress.co.jp

高解像度化、ワイヤレス化がトレンドになるらしい。

japan.cnet.com

AR・VRとAI音声インタフェースが一巡した結果スマートグラスが復活するかも、という話と、最も有力なARデバイスは「おもちゃ」かもしれないという。

Mergeの「6DoF Blaster」は、ゲーム用光線銃レーザータグの生まれ変わりのようなもので、「iOS」と「Android」のどちらでも、マルチプレーヤーで遊ぶことができる。筆者がCESの展示会場で試したARデモのなかで、とりわけスムーズな動きだった。

その他

japan.zdnet.com

CESで行われた5Gに関するパネルディスカッション。5Gの強みは低レイテンシ(約1msec)であり、これによりクラウドへのITインフラ移行がさらに進むらしい。確かに無線で何でも飛ばせるようになると便利ですが、本当かな。。

クラウドの信頼性が上がれば、ユーザーはクラウドをストレージに使うようになる。このためデバイスに求められる内蔵ストレージは小さくて済むようになり、コストの削減につながるとAmon氏は言う。また同氏は、応答時間がオンプレミスとほぼ同じになるため、ミッションクリティカルなアプリケーションを含む、より多くのITインフラがクラウドに移されるだろうとも述べている。

 

business.nikkeibp.co.jp

フランスの国策によるスタートアップ・ムーブメント「フレンチテック」が昨年に引き続きCESを盛り上げていたそうです。ハードとソフトの組み合わせ、オシャレなデザインがフランスらしいポイント。