システム・インテグレーションという仕事

過去システム開発をしていて、そして今は発注したり内製したりをリードする立場からシステムの開発に携わっていてあらためて意識しているのは、システムはアプリとインフラを用意したからといって動くわけではなく、インテグレーションが必要、ということです。

仮にウォーターフォール方式で開発した場合、要件定義書をアプリチームとインフラチームに渡して別々に作業をさせた場合、絶対にシステムはできあがりません。

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プロジェクトの遅れと向き合うには(メモ)

年末年始の自分への課題図書として、「ブラックスワン」で有名なナシーム・ニコラス・タレブの「反脆弱性Antifragie)」という本を読んでいるなかで、プロジェクトはなぜ遅れるのかという疑問に対する一貫したアイデアが浮かんだのでメモしておきます。

 

「反脆弱性」上巻14章に「グリーン材の誤謬」というエピソードがあります。

「グリーン材」という木材の一種をトレードすることで多額の利益を得ていたトレーダーが、じつはグリーン材の「グリーン」の意味を知らなかった(しかし誰も注目しない材木に関する知識や需要予測などについては誰よりも詳しかった)、というものです。グリーン材でいう「グリーン」のような見えやすい知識はあまり意味がなく、多くの人には見えにくいところに本当に役に立つ知識があることを示しています。(「グリーン」の意味を知るには本書を買ってくださいね) 

 

 

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「10年間ブロックチェーンの実利用を誰も思いついていない件」について

昨年末に話題になったブロックチェーンに関する記事(長い)をやっと読んだので感想を書きます。邦題をつけるならたぶん「10年間ブロックチェーンの実利用を誰も思いついていない件」。

hackernoon.com

この記事の主張は、ブロックチェーンが元帳を分散保有することで貨幣や決済を電子化できるテクノロジー「だけ」に注目して、仲介人を省いた超効率的・低コストなビジネスないしシステムが実現すると考えるのは誤りだということのようです。具体的に以下のような理由を実例を挙げて説明しています。

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平成29年情報処理技術者試験 システムアーキテクト 結果

12月20日に結果が発表されましたが、無事合格しました。ブログの更新が滞っていたのと同じく、勉強も滞っていたので、あわてて自分のブログを読み返して直前対策をしていました。

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論文の練習 平成28年 午後2 問2 情報システムの移行について

もともとの勉強計画では、7月26日以降を午後2の練習として決めていたので、まずは過去問で論文を作成することにしました。

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情報処理技術者試験 システムアーキテクト 午後1の分析

今回は午後1の問題について、おもに次のようなことがわかればよいと思い、まずは過去問の分析をしました。

  1. 出題傾向・パターンはあるのか
  2. 問題に当たりはずれはあるのか
  3. 落とし穴はあるのか

結論としては、業務SEは、要件に関する問題と、設計に関する問題、組込みエンジニアは、設計に関する問題と問4を解答すれば良さそうということのようです。

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午後2 論文試験の分析

過去問のタイトルを整理

何事も「敵を知り己を知れば百戦危うからず(孫子)」ですので、まずは敵を知るために過去問にあたります。

孫子の兵法 完全版

論文問題の特徴は、どの問題も構造がだいたい同じなので、回答パターンもだいたい同じ、つまりある一定の準備をすればだいたい回答できることなのですが、それは後日。

今回は過去問のタイトルを調べて特徴をつかむことにします(カッコ内は問題中で問われているテーマ)。

平成28年

  1. 業務要件の優先順位付けについて(優先順位づけ)

  2. 情報システムの移行方法について(対象業務の特性による制約条件)

  3. 組込みシステムにおけるオープンソースソフトウェアの導入について(関連部署との協議)

平成27年

  1. システム方式設計について(特性による制約条件を踏まえる)

  2. 業務の課題に対応するための業務機能の変更または追加について(既存機能への影響最小化)

  3. 組込みシステム製品を構築する際のモジュール間インタフェースの仕様決定について(将来発生しうることを想定した設計)

平成26年

  1. 業務プロセスの見直しにおける情報システムの活用について(例外的な状況への対応)

  2. データ交換を利用する情報システムの設計について(特性による制約条件を踏まえる)
  3. 組込みシステム開発における機能分割について(ハードウェアとソフトウェアの機能分割)

パターンとしては、毎年「特性による制約条件を踏まえて」回答するような問題が出題されていますね。ということは論文の題材とするシステム・プロジェクトの特性をよく説明できるとよさそうです

次回はもう少し過去を振り返りたいと思います。

 

シラバスでシミュレーション

あまり読まないかもしれませんが、シラバスにもヒントが書いてるようです。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/syllabus_st_ver3_1.pdf

シラバスは試験ごとの「概要」「要求される知識」「要求される技能」の一覧で、システムアーキテクトともなると26ページにも及ぶたくさんのことが求められるのですが、「要求される技能」が、論文で聞かれているポイントに近しいように見えます。「要求される技能」一つ一つを読みながら、自分の携わったプロジェクトでは自分はどう判断したかを考えることで、経験をたな卸しすれば、どんな問いにも回答できるのではないでしょうか(ちょっと大変ですが。。)